今週見たアニメの話。

今週見たアニメについてできるだけ本気でお話したいブログ。

銀英伝(石黒監督版)21~28話。俺の銀英伝が終わった…

キルヒアイスぅぅぅうううううう!!!!!ガックリ。

 

いや、ほんとね、いつかは死ぬと思ってたよ。でもね、このタイミングだとか思わないじゃん。

110話あるんだよ。なんで26話で死ぬんだよ。せめて89話くらいにしてよ。

 

ワンピースでエースが死んだとき並みの喪失感に襲われています。

キルヒアイス…。お前、もっと生きててくれよ…。

 

前回はとてもまじめに記事を書きましたが、今回は書きなぐります。

 

内戦においては、正義のありかたを問うようなシーンもたくさんあったので、それについて話すべきなのか、と思わないでもないんですけど、

とにかく悲しみが深いので、書きなぐります。

 

悲しみの丈を書きつつ、最後に少しだけ自由惑星同盟側のお話もしたいと思います。

 

 

 

ラインハルト闇落ちを回避?

 

私以上にやばいのがラインハルト。いや、比較するのも申し訳ないくらいラインハルト闇落ちするんじゃないかと思いました。

 

結局はちゃんと国政に腐心しているようで、そこは安心しました。

 

が、お姉さんの言うように未来に生きることは少し難しいようですね。

 

「フロイライン、私には立ち止まることは許されないのだ」

 

何故立ち止まることが許されないのか、

そもそも立ち止まるということの意味は?

 

少し考えればわかることなのですが、キルヒアイスが今わの際に残した「銀河を手にお入れください」という願いを叶えるために今のラインハルトは動いているんですよね。

 

キルヒアイスの最期の言葉だから立ち止まれないし、

立ち止まるとは、銀河統一をストップすることを意味するのでしょう。

 

銀河統一に向けて動き続けなければならない、だからヒルダの言葉であっても聞き入れなかった。

 

この時期におけるヒルダはラインハルトにとって、理性の部分の一番の理解者だと感じております。

 

はっきり言って副官に任ぜられた人たちは可哀そうでしたね。

 

今まで理性も感情も何も言わずとも全部キルヒアイスがわかってくれただけに、わかってくれない周囲がもどかしく感じてしまうのでしょう。

 

それにしたって、「どうする?」で全部できる人のほうが少ないんだから、ラインハルトだって言葉足らずだと思うのです。

 

副官にあんなにも簡単に感情を見せていたラインハルトが、自分の意見を否定されたにも関わらずヒルダと冷静に会話出来ていたのは、彼女に対する信頼が芽生えている証拠だと言えるでしょう。

 

オーベルシュタインも優秀な男ではありますが、ヴェスターラントの一件もありますし、彼は自分の思うままに動かそうとする傾向が強すぎます。

 

ヒルダのほうがある程度柔軟で賢い分、ラインハルトの理性の部分を受け止めた上で、彼の言い分を察することができるので建設的な会話ができているように感じます。

 

多分、ラインハルトと深く関係性を築いていく上ではこの「受け止める」「察する」という工程が重要であるように思います。

それを今までしてくれていたのが、キルヒアイスであり、アンネローゼ。

 

そして2人が自分の元を去った今、ヒルダにそれを求めているし、彼女もそれに応えている、というのが28話を見た私の所見です。

 

過去への囚われ

 

国政に、銀河統一に励んでいるからラインハルトはもう大丈夫かというと、そうでもないように思えます。

 

というのも、今のラインハルトは「キルヒアイスがそう望んだから」こそ自分の欲望に邁進しているように見えるからです。

 

副官が去ったあと、三人の思い出の写真と、キルヒアイスの遺髪を入れたロケットを開いて

「そうだな。そうしようか、キルヒアイス…」

とつぶやくラインハルト。

 

この時点で、コイツやべえ、と思ったのは私だけではないと思います。

 

この言葉の意味はわかりかねるといいますか、きっとこれだろうとは思うのですが、それを口にするほどの論拠がないので、今は伏せさせていただきます。

 

ただ、去ってしまった日々に対してこれほどまでに優しい声が出せるのは、彼が過去のことのみを思っているからでは?と考えてしまいます。

言い換えるなら、ラインハルトの思考は帝国を安定させるために奔走している今でも、銀河を統一したあとの未来にもない。彼はキルヒアイスと約束した過去の中に生きているということです。

 

ただ、まあそれも仕方がないことだと思います。

 

ラインハルト、キルヒアイス、アンネローゼは3人で世界が完結してるという生活を10年以上送ってきたのですから。

 

キルヒアイスがアンネローゼとつながるためにラインハルトが必要であるのは言うまでもありません。

それに、アンネローゼが何も言わずにラインハルトを見守っていられたのも、キルヒアイスがいたからだし、

ラインハルトとキルヒアイスが長年の友情を築けていたのもアンネローゼを救うという目的があったから…

 

こうやって見ていくと、2人が安定してつながるためにもう1人が必要で、他の誰も必要ない、というのが3人の世界だったんですよね。わりと極端な言い方ですけど。

 

2人がいなくなった今、ラインハルトの世界には大切なものは何もないのと同じなのかもしれません。

だからラインハルトは過去にしか生きられない、今は過去の中で生きていくしかできないんだと思います。

 

ただ、それはすごく脆い。

銀河が一つになったら、ラインハルトは何もない世界でどうやって生きていくのでしょうか。

 

隠れたもう一人の主人公・ユリアン

 

オープニング、エンディングとも新しいものになりましたね。

 

オープニングは銀河帝国側、エンディングは自由惑星同盟側というのは変わりませんが、エンディングの構造と言うかが変化しているのは見逃せませんでした。

 

オープニングの視点と言うか、主人公はアンネローゼで変わらずでしたが、

エンディングはユリアンだけになっていました。

 

1期のエンディングでは、ヤンとユリアン自由惑星同盟軍のいろいろな人たちとすれ違い、最後に一緒に宇宙を見る…みたいなストーリーでしたが、

2期で軍の皆さんを思いながら宇宙を見つめるのはユリアンだけ、という構図に。

 

この違いは一体何なのか…。と深く考えてしまうのはオタクの悪いくせなのでしょうか。

 

ヲタ的な考えを巡らせて出てきた可能性は2つ。

1.ユリアンの登場回数がぐっと減る

2.実はもう一人の英雄はユリアン

 

1.はまあオープニングがアンネローゼだからというのが理由です。

 

アンネローゼはラインハルトと離れてしまって今後登場回数は減ることが確実です。

それでもラインハルトを強く思っているし、ラインハルトにとって核となる人物でもあります。

 

初陣を華麗に飾ったユリアンも、今後はヤンのことを大切に思いながらも離れてしまうという展開を暗示しているのでは?というのがこちらの説。

 

そして2.は、いや!ユリアンの登場回数減るとかありえないから!!みたいな説ですね。

だとすると、逆にユリアンの登場回数は増えてヤンを食ってしまうほどの主人公っぷりを発揮するのでは?

 

1期のエンディングのラスト、一人になったユリアンを見つめるラインハルトの姿がありますが、これも意味深。

 

主人公になったユリアンはラインハルトと何らかの親交を持つのかもしれません。

 

前回、物語は主人公の願いを叶える過程だという話を少ししましたが、

じゃあ主人公(仮)のユリアンの願いは何か。

 

実のところ今はそう強い目的はないように思えます。

というか、ユリアン若いし、これから色々な経験をしていって「目的」を見つけていくんじゃないかな。

 

ラインハルトが過去に生きているのなら、ユリアンは未来に生きると言えるのかもしれません。

 

ユリアンの「目標」はヤンのように見受けられますから、ヤンが起点となって目的が生まれる可能性もありますよね。

 

どんな展開が待っているのか分かりませんが、私が言えることはただ一つ!

 

ユリアン、まだまだ登場して!!お願い!!!!